白金記 - Unify the World 著・富士見永人

 第十五話「軟禁嬢」

 それからさらに三年の月日が流れた。あれから実にいろんなことが起きた。まず、ヒヅル姉さんの乗った飛行機が暗殺者らしき連中に狙われた。雪のように白い髪と肌の姉さんはそのまま乗ると目立ちすぎるため、当然何らかの変装をしてから行くのだが、それでも日本中に常に網を張っている秘密結社ヘリオスの眼から完全に逃れることは不可能らしく、常に護衛をつけて行く。また、敵の工作員らしき人間が数名拘束された。白金タワーは常に顔認識カメラやセンサーなどの装置を通して《人工知能IRISイリス》にすべて監視されており、データにない者がいるとすぐにわかってしまうという難攻不落のハイテク軍事要塞であるため、生半可なスパイでは侵入できない。捕えた工作員は六十六階にあるという拷問部屋へ連れて行かれ、その道のプロによって苛烈かれつな拷問を受けるが、全員口を割らず速やかに自害してしまった。
 ぼくは一年ほどで御菩薩池みぞろげの訓練プログラムを終え、白金グループと秘密裏に同盟を締結している世界各地の国へと送られ、その国の軍隊、それも一般部隊ではなく精鋭中の精鋭と呼ばれる空挺部隊や特殊急襲部隊の訓練に、参加した。基礎体力訓練や格闘訓練、射撃訓練、水中訓練などは御菩薩池の地獄の特訓の甲斐もあって難なくついていくことができたので、ぼくがここへ飛ばされたのは、実際の任務を想定したヘリからの降下訓練や高層ビルからのラペリング、ジャングルでのサバイバル、実地での人質救出や標的の捕獲ないし暗殺といった想定訓練、車やオートバイ、飛行機、ヘリコプター、挙げ句の果てには戦車を含む軍用車両の操縦訓練、などといった、ビル内では実現不可能な訓練を受けさせることと、異国の文化や言語、風習を実生活を通じて身につけさせるためだろう。白金学園大学部で英語を始めとする十二の言語を学んだが、単語の意味や発音、文法を完全に理解していても、スラングや慣用句、方言など現地民が実際に使っている言葉との隔たりはどうしても出てしまうものである。また、潜入工作なども視野に入れているのか、演技を学ぶために俳優の養成校にも通わされた。
 海外の軍隊での合宿を終えると、ぼくには早速任務が与えられた。実際の任務で大切なのは、まずチームワークである。ぼくがどれだけ有能であったところで人間独りにできることには限度があるため、多くの仕事は仲間と一緒にこなすことになる。白金機関の幹部や重要人物の警護、敵に捕らえられた仲間の救出、ヘリオスにつながりがあるとされる民間企業や団体への潜入調査および工作、物資の輸送、特に兵器の密輸やアルマの虫型ドローンといった重要物資の運搬および持ちこみ(虫型ドローンは長時間長距離の飛行ができない)、などなど。最初の数回は星や雲母きららといった先輩エージェントがぼくをサポートしていたが、次第にぼくは一人前の白金機関エージェントとして頭角を現し、逆に彼らを手助けするようになっていった。
「これで貸し七つですね。雲母先輩。今ならワイヤーラーメン一カ月分の食券でチャラにしてあげますよ」
 国策逮捕された白金機関の協力者の救出任務を成功させた後、雲母の運転するBMW525iの中でぼくは彼女に言った。なお、ワイヤーラーメンとは、ワイヤーのように太く固い特殊な麺を使用したマニア向けの珍しいラーメンである。
 雲母が満面の笑みで返答した。「何さりげにひとつ追加してるのかなあ。ヒデくんは。ハルバード社に潜入したとき現地の女の子紹介してあげたでしょ。六つだよ。六つ」
「彼女は結局ヘリオスのスパイだったじゃないですか。ノーカンです。ノーカン」
 ぼくは縁あって星や雲母とともに行動することが多く、彼らと長い時間を共にすることで自然と呼吸も合うようになっていった。
 星が言った。「ヒデル。それを言うなら最初に秘密警察に単独潜入してお前を救出してやった俺や雲母たんへの借りと、星子を救出してやったひかるへの借りがまだ残ってるぞ」
「いったいどれだけ昔の話を掘り返すつもりですかね。この中年は」
「てめえ。俺はまだ三十三だぞ。誰が中年だ。先輩に対して生意気なやつだ。徹底的な再教育が必要だな」
 星はぼくを威嚇いかくするようにそのごつい拳をばきぼきべきと鳴らした。
 ぼくは怯まずに言い返す。「嫌ですねえ。このくらいの軽口でむきになるなんて。更年期ですかあ? 歳はとりたくないもんですね。ふっ」
「はいはい。エージェント同士の私闘は厳禁。隊長に報告しますよ。先輩、ヒデくん」
 星の顔がストーブのようにまっ赤になる前に、雲母が初期消火に入った。こうしてぼくと星の挑発競争はいつもどおり幕を閉じた。
 ここ数年の我々白金機関の水面下での活動によって、日本における白金グループの政治的な地位や影響力は飛躍的に向上した。財界のライバルや政敵を秘密工作やメディア操作によって失脚させ、代わりに白金グループに協力的な者たちを次々と送りこんだ。戦後より常に衆参両院で三分の二以上の議席を占め、日本をほぼ一党支配してきた愛国党は徐々にその議席数を減らし、新しく頭角を現してきた労働党(と表向きは名乗っているものの、ヒヅル姉さんに忠誠を誓った所謂白金ワンワールド主義者たちによる事実上の《白金党》)が、今や三分の一以上の議席を獲得し、政権交代も時間の問題であると言われている。
 星子せいこがぼくの眼の前で国家権力に蹂躙じゅうりんされ、何もできなかったあの悪夢から実に三年。長かった。姉さんは言った。同じ志を持つ仲間と力をあわせ、謀略の限りを尽くし、戦わずに勝利せよ、と。理不尽なこの世界を変えてしまえ、と。もう少しで、ぼくは日本を牛耳ぎゅうじる悪の権力、ジャパン・ハンドラー、秘密結社ヘリオスとその一味を、戦わずして粉砕することができるのだ。同じ志を持つ仲間たちと共に。そして、日本をひっくり返した後は世界だ。ヘリオスの勢力は日本だけにとどまらない。世界中に根を張り、暴力と恐怖で人民たちから富を吸いあげ、のうのうと際限なく肥え太る豚どもを滅ぼし! 我らが宿願である、すべての人間が豊かに暮らせる《完全世界》を、作りあげるのだ!

 二〇一三年十月七日。ぼくはヒヅル姉さんに呼びだされ、とある任務を請け負った。現愛国党総裁にして日本国総理大臣、鷹条林太郎たかじょうりんたろう。その娘である鷹条宮美みやびが、渋谷のとある高級マンションの一室で軟禁されているらしい。鷹条総理は政界でも筋金入りの強硬派として有名で、裏で暴力団とつるんでいるとか、殺し屋を使って政敵を抹殺しているとか色々と黒い噂の絶えない人物であるが、姉さんいわくその正体は秘密結社ヘリオス日本支部のボスだという。一方の娘はどう育てられたのか清廉潔白そのもので、父の悪行を止めるために週刊文冬ぶんとうに彼の罪を告発するという勇敢すぎるというより無謀な行動に出たため、逆に父の怒りを買ってマンションに軟禁されてしまったという。ぼくの任務は彼女が自らの意志でマンションを脱走するのを手助けし、姉さんのもとまで連れてくること。あくまで任意同行であり、拉致らちするわけではない。姉さんの狙いは鷹条宮美を宣伝塔として利用し、ヘリオス日本支部のトップにして総理である鷹条林太郎を失脚させ、労働党つまり白金党を政権与党にし、自分の忠実な部下である議員を総理の座に置くこと。要するに日本の乗っ取り計画である。
 鷹条宮美の軟禁されたマンションは歩哨ほしょうが二十四時間巡回していて隙がなかったが、どんなところで暮らしていても食糧や日用品の補給は必須。アルマの虫型ドローンによってマンションの構造や彼女の生活状況、警備員の数や動きなどはすぐに把握できた。定期的に黒いスーツ姿の男たちが二、三人やってきて物資を届けているようだったので、彼らのひとりになりすまし、ぼくは簡単に彼女の部屋に潜入した。
 鷹条宮美の部屋は十三階にあり、玄関付近には警備がいなかった。そして部屋に入るやいなや、ぼくは一緒に物資を運んできた黒服に麻酔針を挿して眠らせ、部屋の奥へと連れこんだ。
「おい。何をしてるんだ、田中。貴様」
 恰幅かっぷくのいいスーツ姿の中年男性が、見た眼に反した俊敏な動きでぼくのえりもとに手を伸ばしてきたが、ぼくが華麗なる体捌たいさばきで背後へと回りこみ、首もとに麻酔針を挿しこんだ直後、彼は卒倒した。なお、田中というのはぼくが変装している黒服オリジナルの名前。
「だ、誰」
 リビングの奥の方で女性の声がしたので行ってみると、黒いロングヘアのパジャマ姿の女性が、ソファに座りながらこちらを見ていた。映画鑑賞の最中だったのか、テレビにはあの有名なSF映画《スターフォース》が流れていた。ちょうどクライマックスシーンだったようで、視聴を中断させてしまい何だか申しわけない気持ちになった。ぼくもファンなので。
「田中さん。あなた、何を」
 ぼくは顔に貼りつけたマスクをべりべりとがし、かつらをとった。えない角刈りの青年が、純白の肌と流れる白銀の髪が美しい眉目秀麗びもくしゅうれいなる貴公子に変身した。現状把握が追いついていないのか、鷹条宮美の《時》は数瞬ほど停止していたようだった。
「はじめまして。鷹条宮美さん。ぼくの名前は白金ヒデル。白金機関のエージェントだ。お父上に君が幽閉されていると聞いて、助けにきた」
「白金」ぼくの名前を聞いた鷹条宮美は、ますます警戒色を強めた。
「そう。愛国党総裁である君のお父様から見たら、政敵とも言える一派だ。それともこう言うべきかな。秘密結社ヘリオス日本支部の長、と」
「ヘリオス……?」
 鷹条宮美は怪訝けげんそうに眉をひそめた。
 実の娘と言えど、さすがにそちらの顔までは知らなかったようだ。
 ぼくは輪舞曲ワルツを踊るように華麗な仕草で懐から赤い薔薇ばらの花を取りだすと、鷹条宮美に進呈した。なお彼女の手を傷つけぬようとげのないスムースベルベット。
「あげるよ。君のような可憐かれんには、やはり薔薇がよく似合う。そう警戒しないでほしいな。怪しい者じゃない」
「怪しいじゃないですか。いきなり侵入してきて、大沢さんにあんなことをしておいて。彼は柔道五段ですよ。一体何なんですか、あなたは。早く出ていってください。警察を呼びますよ」
 ただひとりの護衛(柔道五段)を瞬時に無力化したというのに、鷹条宮美は怯える様子もなく毅然きぜんとそう言い放ち、スマートフォンではなく今どき珍しい折りたたみ式の携帯電話ガラケーを手にとり、広げた。
「騒ぎにはしないでほしい。ぼくは君をさらいにきたわけでも、殺しにきたわけでもない。君の護衛にも怪我ひとつさせてないよ。しびれ薬の効能で何時間かは動けないけどね。ぼくは君とちょっとお話をしに来ただけ。君に聞きたいことがあってね。それを聞いたら、おとなしく帰るよ」
 今日のところはね、と、ぼくは胸の中で付け加えた。
「聞きたいこととは何でしょう」
 鷹条宮美は澄ました態度を崩さずにそう訊いた。なるほど、あの文冬事件を起こすだけあってなかなか肝が据わっている、と、ぼくは感心した。
「君は、お父様が総理大臣に相応しいと思っているかい」
「いいえ」
 鷹条宮美は、即座に否定した。
「どうしてそう思うのかな」
「お父様がこれまでしてきたことを考えれば、とだけ言っておきます」
 ぼくがわかりきったことを訊いたせいか、彼女は説明するのも面倒と言いたげにため息まじりにそう言った。早くぼくを追い返してスターフォースの続きが観たいのかもしれない。
「そう。君のお父様、鷹条林太郎は自分に逆らう者に抵抗勢力、反逆者というレッテルを貼り、暴力団を使って排除し、アメリカの支配層に日本国民の富を献上し、他にも日本人の益にならない数々の売国政策を実現してきた。そして愛国法を可決して国家保安委員会を創設し、監視と情報統制によって民主主義を殺した大罪人だ」
 鷹条宮美は特に否定はしなかった。「そのとおりです」
 ぼくは少し挑発気味に言った。「わかっていて、よく平気でいられるね」
 彼女は口調こそ冷静だったが、わずかに眉根を寄せて反論した。「平気でいられるわけがないでしょう。お父様が勝手にやったことだから私には関係ない、とは思いません。私は父の悪行を止めるためにいくつか手を打ちました。何度も彼の説得を試みましたし、父の悪行を告発するために新聞に投書したり、週刊誌からの取材に応じたりもしました。その結果、こうなりました」
 鷹条宮美が週刊文冬で公表した話は国会でも取りあげられたことがあるが、告発だけで物証はなく、鷹条総理は野党側の追及を一蹴、さらに名誉毀損きそんで文冬を訴え、雑誌を回収させ、莫大な賠償金を払わせ、廃刊へと追いこんだ。以後文冬や他の週刊誌、新聞も及び腰になり、鷹条宮美の投書は《魔女の手紙》と揶揄やゆされ、マスコミ関係者からは相手にされなくなったと聞いている。
 ぼくは片眉を上げ、皮肉るように言った。「ずいぶんとアナログなやり方だね。君、もしかして電子機器だめな人? そんなの、君の知名度を利用してSNSとか動画投稿サイトで暴露すれば一気に騒ぎになるのに。それとも政府に掌握されている日本のメディアとは違って、情報が簡単に世界中に拡散されてしまうインターネット上での投稿はさすがにまずいと思ったのかな。まあ無理もないけどね。外交問題に発展するリスクもあるし。その投稿ひとつで、日本の未来が大きく変わってしまうかもしれない。しかも、それがいい方向に動くとは限らない。秩序のない正義の国家と秩序ある不正義の国家、どちらが国民の益になるかと言えば、おそらく後者であるとぼくは考える」
 鷹条宮美は今度はすかさず眉毛をつりあげ、ヒステリックに叫んだ。「不正義の独裁者が民を幸せにするなんて、暴論です。そんなことはありえない。統治するのが人である以上は。力というものは、手にした人間を容易たやすく変えてしまう。あなたの想像している以上にです。私はその最たる例を、身近で見てきました。お父様とて、政治家としてけだしの頃は、日本を強く美しい国にしたいと、願っていたんです」
 ぼくは肩をすくめて言った。「ふむ。少し脱線してしまったか。まあ、ぼくの勝手な意見だと思ってほしい。閑話休題かんわきゅうだい、ぼくは現状を変える建設的な議論をしにきたんだった。そしてそれは、君の利益にもなるだろう。まず聞かせてほしいな。この現状を打破するプランは、何かあるのかい。差し支えなければ、教えてもらえないかな。できることなら協力したい。君はぼくたちをただ利用すればいい」
 鷹条宮美は首を横に振り、ふてくされたように言った。「脱走も考えましたが、もし着の身着のまま脱出に成功したところで、頼る宛もありませんね」
 ぼくはすかさず提案した。「なら、我々が君を保護しよう」
「いきなり侵入してきたあなたを信用しろ、と?」
 ここにきて初めて彼女の顔が不安に引きった。そのまま続けた。「そもそも、私のような非力な人間に、一体あなたは何を期待しているんですか。私は所詮、お父様に飼われているだけのかごの鳥に過ぎません。お父様を止めるだけの何かを掴んでいるわけでもありませんし、私に協力した文冬は廃刊に追いやられました。お父様の権力を甘く見ないことです。私を利用しようとしても無駄ですよ。何の役にも立てません。残念でしたね。わかったら、早々にお帰りくださいませ」
 もはや心のどこかで父への抵抗を諦めてしまっているのか、彼女はソファに転がっていたクッションに顔をうずめ、リモコンのボタンを押した。静止していたテレビの中の黒い甲冑かっちゅうに身を包んだ大男が、赤く輝く光の剣をふたたび振りはじめた。
 人心掌握術や交渉術の類は専門の講師からひと通り教わったが、ぼくにはまだ経験が不足しているようだ。姉さんのようにうまくはいかない。
「ぼくにはそうは見えないね。君は無限の可能性を秘めた、ダイヤの原石だ」
 いきなりぼくがめ殺しにかかると、鷹条宮美は意外そうに眼を見開いたが、すぐに眼を伏せてしまった。「もうお世辞はけっこうです」
 ぼくは眉尻を下げてため息まじりに言った。「そうかい。残念だ。君は日本の現状を変えうるだけの力を持っている。これはお世辞なんかじゃないよ。だからぼくはこうしてここにいる。文冬には成し得なかった君の《活かし方》をぼくたちは知っているし、実際にそれをやるだけの力もある。しかし無理強いはできない。君が自らの意志で、ぼくたちに協力してくれなければ意味がないんだ。今日はこのへんで帰ることにしよう。またそのうち会いに来るよ、うるわしきお嬢さん。それでは良い夢を。アディオス」
 ぼくはリビングの窓を開け、そのままベランダの手すりに手をかけた。
「ちょっと。ここ十三階ですよ」彼女が慌てて叫んだ。
「心配してくれたのかい。ありがとう」
 ぼくは笑顔で鷹条宮美に親指を立てた。
 そして徐々にばたばたと聴こえてくる、ヘリコプターのローター音。
 ポケットの中から小さな拳銃を取りだし、何もないはずの天空へ向けて引金を引くと、銃口からフックの付いたワイヤーが飛び出した。
 それはいつの間にか空中で待機していたヘリコプターの脚に巻きついた。直後ヘリコプターは高度を上げ、ぼくは彼女の眼の前から姿を消した。
「ヒデくうーん。いくら美人だからって、女子高生を口説くなんて感心しないなあ。アルちゃんに言っちゃうよ」操縦席にいた雲母きららがぼくに言った。
「いや。何度も言ってますが、アルマとはそういう関係じゃなくてですね」
「じゃあ、星子ちゃん」
「星子は妹ですよ」
「でも、血はつながってないんでしょ」
「そうだけど、ちがいます」
「じゃあ、ま、まさかの、私ぃ?」
「だまれロリババア」
 そんな軽口をたたきながら、ぼくたちは白金タワーまで無事に帰投した。
 

BACK <<    >> NEXT
 

Copyright (C) Enin (Eito Fujimi) 2006-2017 All Rights Reserved.
http://enin-world.sakura.ne.jp/