ご無沙汰してます。Eninです。
先日ニコニコ動画で新作を発表しました。
極楽戦争 feat.宮舞モカ
曲自体は去年の末くらいに出来上がってて夕立Pのコンピアルバム「終末コンピレーション『終末Chord & Answer』」に参加させてもらい、MV制作が進まずそのまま放置してたんですが、最近になって Synthesizer V2 が急遽発表されたのでボーカルの宮舞モカちゃんの声だけリテイクして発表することにしました。
ちなみにこのサイトに同名の小説がありますが、今回の歌やMVとは特につながりはないです。
もしアニメ化したらこういう主題歌ほしいな~くらいのイメージ。
Synthesizer V2、ボーカルスタイルっていう色んな歌い方できるシステム自体はSV1の頃からあったんですが、SV2になってパワフルな声はよりパワフルに、そしてモカSV2は Breathy という新パラメータの追加で囁くような歌い方までできるようになってますます万能になった気がする。
しかも各ボーカルスタイルのパラメータが「ピッチ」「声質」「発音」の3つに細分化されて他のパラメータと混ぜ合わせて調整できるようになったのが素晴らしい。
もはやゆるふわアイドルソングからゴリゴリのメタルまで何でもござれ。
MVについては今回からグラボ(RTX3050)を導入したんだけど、思いのほかMMDが快適になりすぎてそのテンションのまま一気に完成まで持っていけた。
今回はバンド演奏シーンとアクションシーンの豪華二本立て(笑)
MMDには有志の開発した素材やツールがたくさんあるんだけど、演奏モーションを自動生成できる神ツールがあったりする。
今回使わせていただいたのは以下。
・d-motion(ドラムモーション)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25826372
・b-motion(ベースモーション)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25955770
・gc-motion(ギターモーション)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm26361394
演奏のモーションは複雑なので、全部手打ちしてたらそれだけで数ヶ月くらいはかかると思う。
アクションシーンについてもかっこいいモーションを無償公開してくれてる神々がいたので色々拝借した。
本来ならチームで制作するような3DCG動画もMMDなら個人で簡単に作れてしまうから素晴らしいね。
MV制作については音楽のオマケくらいにしか考えてなかったけど、MMD文化のおかげでMV制作が楽しみに変わりつつある。
そんなこんな!
MMD(MikuMikuDanceの略、3D動画を作るツール)でのMV作りも今回で4作め。
古いツールだから割とスペック低めのパソコンでも作業できるくらい軽いのが強みのひとつ。
なんだけど、実際作り手としてグラボなしのパソコンで3作作ってみての感想としては
やっぱグラボ欲しい
という結論に至った。
以下はぼくが過去に投稿したMMD製のMV。
1作目【亡き世界へのレクイエム - feat.結月ゆかり】
2作め【PHOENIX - feat.IA & OИE】
3作目【 小さな勇気 - feat.双葉湊音 】
グラボがなくても第10世代の Core i5 とメモリ16GBのスペックがあればこのくらいは作れる模様。
3作目の小さな勇気だけ RayMMD 未使用。
RayMMDというかMMEを使わなければ、ハイビジョンのMVくらいならグラボなしでもけっこうサクサク作れる。
ただシリアスなイメージの曲とかは多少なりリアルな絵が欲しくなるので、やはりMMEは使いたい。
グラボなしで足掻いてMMEを使った動画も作ってみたけど、カメラを動かしたりプレビューする度にカクつくので作業が遅れる。
グラボなくても作れるけど、製作速度は大きく下がる。
だから時間のないクリエイターは、MMDで3D動画作るなら多少懐が傷んでもグラボを導入すべきだ、というのがぼくの結論。
具体的にどのクラスのグラボを買えばいいんだろう?
という疑問はこっちが教えてほしいくらいなんだけど、まあ4K動画とか作るわけじゃないし、GeForce RTX3050くらいでも今の5倍以上の性能にはなるみたいなので、いったんはそのあたりで様子見ようかと思ってる。
3050はエントリーモデルだけど、昨今のグラボ価格高騰と円安の影響がまだ残ってて3万円くらいはする……やはり円安は悪。
MMDを使い出してから早半年。
MVも3つめをニコ動で公開してようやく制作フローが安定してきたので、個人的にハマったポイントとか解決策を備忘録も兼ねて書き残しておく。
RayMMDはMMDの外部プラグイン的な機能で、導入するとよりリアル寄りのレンダリングか実現できる。
RayMMDなし
RayMMDあり
ぼくの場合はMV制作が主な使い道なので曲調によって使ったり使わなかったりする。
利用するモデルや素材によってはRayMMDを使わない方がいい場合もある。
で、表題の件なんだけど、RayMMDは読み込ませるskybox(360度写真みたいなの)によって光の色とか強度が変わるんだけど、暗めのskyboxを使うとモデルの顔に陰影がつきすぎて不気味に見えてしまう。
もはやホラー映画。
顔面のポリゴンの法線を前に揃える対策をしてる人もいたんだけど、登場人物が増えてくると調整も大変。
なのでぼくは顔の前にRayMMDのスポットライトを配置してモデルの全ての親ボーンと連動させる対策をとっている。
ライト自体はもちろん非表示にできる。
無論配置するモデルの数だけ同じ処理が必要になるんだけど、スポットライトのボーン情報をポーズデータとして書き出しておけば後は簡単。
やっぱり推しの顔面は綺麗に撮りたいよね。
プログラミングを勉強し始めたのは4年くらい前。
ジョージアのバトゥミで暮らしてた時にコロナが流行り出して街がロックダウンされて閉じ込められた時に「このままじゃホームレスになっちまう、何とかネット上で稼ぐ術を見つけなければ」と、ドットインストールでJavaScriptを学び始めた。
それからしばらくしてGitとGithubの存在を知り、プログラムをクラウド上に残しつつソースコードも公開できる便利なサービスとして今まで使ってきた。
のだが、4年以上運用してきたアカウントをこの度、削除することにした。
理由なんですが、少し前から2段階認証が義務化されて、めんどくさいから設定せずに放置してたんだけど、今日ログインしようとしたら2段階認証を設定しなきゃログインさせないとかヌカしてきたからですね。
2段階認証、ハッカー対策としては非常に効果的なんだけど、電話番号を変えたら詰む or 本人確認が大変めんどくさいという厄介な側面がある。
本人がログインできなくなるとか本末転倒すぎる。
Microsoft Authenticator とかの認証用のアプリを使えば電話番号よりは安全なんだけど、それでも登録してる端末が壊れたらお終い。
20桁以上のランダム英数字パスワード使ってるからアカウント乗っ取られたことなんてないし、本当にパクられたら困るようなクリティカルな情報はGithubには保存してないから余計なお世話なんだよね。
ツーエンドツー暗号化とかもそうなんだけど、ユーザーにとって不必要な機能と手間、リスクを押しつけてくるのが気に入らない。
気に入らないなら、使わなければいい。
なので使いません。
別にプログラミングコード自体はぼくのPCにも個人サイトにもクラウドストレージに残ってるし、Githubにこだわる必要もない。
プログラミングはこれからも趣味でちょくちょく続けていくので、そのうち自サイトにソースコード公開できる機能実装するかも。
今創作活動で使ってるPCはデスクトップなんだけど、出先でちょろっと作業するためにちょっと前にノートPCを買った。
HPの型落ちの安いやつ。
Reaperはもちろん大抵の音源やプラグインは問題なくインストール&認証できたんだけど、一部のiLokを使用したプラグインの認証でハマったので、備忘録も兼ねてここに解決方法を残しておく。
一応知らない人のために説明しておくと、iLokというのは一部の音源やプラグインメーカーが採用してる認証方式で、
・PCのシリアルで認証するPC認証
・iLokサーバーに都度アクセスして認証するクラウド認証
・専用のドングル(USBメモリみたいなやつ)で認証するドングル認証
の3通りの認証方法がある。
PC認証は認証したPCだけでしか使えない。
ぼくのiLokプラグインの大半がこれ。
クラウド認証はiLokライセンスマネージャーにログインさえしていればどのPCでも使えて便利なんだけど、常時ネット接続を求められるデメリットがある。
家で作業する分には良いけど、出先だとテザリングするかWi-Fiスポットを探さないといけない。
ドングル認証は専用のUSBドングルさえぶっ挿せばどのPCでも使えるけど、ドングル自体がけっこうお高い。
この記事を書いてる時点でサウンドハウスで7480円。
ドングルが壊れたら単に買い換えればいいって話ではなく、壊れたドングルをアメリカのiLok本社まで提出しないと新しいドングルを登録できないらしい。
この記事によるとドングルの交換にかかった全費用は15000円、日数は10日。
めんどくさすぎる……
SoundToysの場合、PC認証でPCが壊れた場合は申請すればライセンスをリセットしてくれるらしいので、SoundToysに限っていえばPC認証の方がいいかも。
で、今回はSoundToysのプラグインをノートPCにインストールしてReaper上で立ち上げたんだけど、こんな感じのシリアルキーを入力する画面が出てきた。
SoundToysのプラグインはクラウド認証非対応らしく、ノートPCでiLokライセンスマネージャーを起動してログインしても使えるようにはならない。
USBドングルを持たないぼくはPC認証一択なんだけど、1台目のPCでどう認証したかなんてもう記憶の遥か彼方。
しかし心配ご無用。
ぼくは今まで買ったプラグインのすべてのシリアルキーはパスワード管理アプリに保存してるので、当然SoundToysのアカウント情報と一緒に保管しているであろう……
と思いきや、短い数字の認証番号しか出てこなかった。
明らかにiLokが求めるシリアルキーとは桁数が違うし、試しに認証してみたけど当然の如く失敗する。
購入時のメールについてきたインストールマニュアル見たけど、短い数字の認証番号をSoundToysのサイトに登録する方法しか出てこない。
はて、iLokのシリアルは?
同じ悩みを持つ同志が多いのか、Sleepfreaksでも導入方法について説明してたんだけど、SoundToysの購入済製品リストからiLok用のシリアルキーがわかるとのこと。
しかしSoundToysのサイトで確認したところ、単に registered と表記されてるだけでシリアルキーがわからない。
はて、iLokのシリアルは?
わけがわからないのでボカロPが集まるマストドンインスタンスでぼやいてみたところ、有識者が解決策を伝授してくれた。
2台めのPCでプラグインのiLok認証を行う場合、1台目のPCのライセンスをこんな感じでドラッグ・アンド・ドロップするらしい。
な、なんだってーーー!!
その発想はなかった……
ただタイミングによってはできなかったり、他のプラグインでは失敗したり、かと思えばPCやルーターを再起動したら通ったり、様々な要素が複雑に絡み合い、認証が通ったり、エラーとなるようだ……
iLok謎が多すぎる。
[ P.S. ]
後で知ったことだが、SoundToysの説明によると最初のiLokシリアルの入力画面で Skip を押して iLok アカウントでログインすると認証できるらしい。