
最近は近況報告とかばかりになってるのでたまにはDTMerらしく音楽の話。
当ブログでも取り上げたSERUMのメジャーアップデートがちょっと前に来てて界隈で話題となってましたね。
既存ユーザーは無償アップデートという太っ腹対応も周囲じゃ絶賛の嵐で、ぼくも即アプデして1日中いじくり回してました。
ただ最近実際に自分の曲で最も頻繁に使ってるシンセは実はSERUMではなく、表題のSylenth1という別のシンセなので、今日はそっちを取り上げようと思います。
時代に逆行してるね(笑)。
Sylenth1は2007年頃にリリースされたDTM界ではかなり歴史あるシンセで、SERUM同様界隈では長年根強い人気があります。
バーチャル・アナログシンセと呼ばれており、SERUMのような今時の電子音楽で使われてるブリブリギュインって感じの音というよりは、ひと昔前のアナログシンセが出していたような、どこか懐かしさを感じるレトロな音が特徴です。
最近はダンスミュージックよりバンド音楽とかバラードとかが主流になりつつあるので、最先端の電子音楽とかで使われるような尖ったデジタルサウンドでなく歌モノにマッチしやすい普遍的(かつ魅力的)な音が欲しいんですよね。
あとめちゃめちゃ軽い。
昨今のシンセは多機能化が進んでてぼくの弱弱マシンだと10個開いただけでDAWが落ちるとかザラだけどSylenth1はいくつ使っても落ちる気がしない、軽いは正義。
人気シンセだからか、SERUMほどではないにせよセールをすることは滅多になく、たまーに2割引とかやるくらい。
https://www.lennardigital.com/store/
購入は上記のLENNAR DIGITAL公式サイトで139ユーロの一括払いか、10ユーロ/月のサブスクの2択。
ぼくは一括で買いました。今のレートだと22000円ちょいくらい。
定番人気シンセの中では比較的安い方かなと。
体験版もあるので、気になる人は一度そちらで試してみるのが良いですね。
定番シンセを使う大きなメリットがあって、それはプリセットが充実してること。
Sylenth1はファクトリープリセットだけで3000種類くらいあるんですが、サードパーティ製のものも含めるともう数えるのもアホらしくなるくらいのプリセットが存在します。
シンセの音作りを1からやるのもなかなか大変なので、プリセットをそのまま使うか改造して使うのもいいと思います。
そんな良いことづくしのSylenth1にもひとつ欠点があって、ロゴの下あたりに真名が表示されるので配信とかで本名バレするリスクがあります。
非表示にする方法も探してみたんですが、今のところ見つかってない。
なおSylenth1で検索すると「有償ライセンス譲渡します」って謳い文句のサイトがちらほら出てきますが、ライセンス譲渡は規約で明確に禁止されてるのでやめときましょう。
ロゴの下に他人の名前が表示されるとか嫌すぎるしね。
【使い方】
まずこんなふうにトラック2つ用意してSylenth1を2つ起動します。
片方のプリセットを適当に名前を変えて書き出します。
プリセットを初期化します。
あとは初期化した方のつまみとかをグリグリ動かしてプリセットを真似してレプリカを作ります。
10~20回くらいやればどこをどう動かしたら音がどう変わるのかがわかるようになります多分。
シンセの原理?
わからないので適当にググってください。
そんなこんな!
どうも、Eninです。
今年は1カ月に1曲以上は曲動画を投稿したいなと漠然とした目標があったのですが、早くも遅れが出ちまってます。
実は先週くらいに新曲ができあがっていたんですが、突発的に閃いた季節物のネタ作品で、完成した頃にはすでに旬を過ぎちまったため公開は来年にリスケすることにしました(
夏にクリスマスソング出したってしゃあないやんね。
ぼくは計画的に作品が作れない病で、突発的に閃いたアイデアを勢いに任せて一気に完成させるスタイルで、それが一番良い作品ができる方法だったりするんですが、曲だけならまだしも動画まである程度クオリティを出そうとすると1週間やそこらじゃ終わらんのですよね。
季節物のネタが降ってきて着手しても完成する頃には時すでに遅し、なんて割とザラだったりします。
まあ来年のストックにはなるし無駄にはなるまいということで、気を取り直して別の曲に着手。
先月ひっそりお迎えしたVOCALOID6版のゆかりさんでテクノっぽい曲に挑戦。
GW明けくらいには公開できる……といいな~(願望)
V6でも彼女独特のどこか無機質で冷たい、しかしつい聴き入ってしまう低音ボイスは健在。
ゆかりさんはV6とCeVIO(Voisona)版の両方あるけどテクノとかEDMみたいに声をゴリゴリ加工するような作品ではエフェクター類を内蔵していて声のプリセットが豊富にあるV6の方がやりやすい気がする。
そんなこんな!
ご無沙汰してます。Eninです。
先日ニコニコ動画で新作を発表しました。
極楽戦争 feat.宮舞モカ
曲自体は去年の末くらいに出来上がってて夕立Pのコンピアルバム「終末コンピレーション『終末Chord & Answer』」に参加させてもらい、MV制作が進まずそのまま放置してたんですが、最近になって Synthesizer V2 が急遽発表されたのでボーカルの宮舞モカちゃんの声だけリテイクして発表することにしました。
ちなみにこのサイトに同名の小説がありますが、今回の歌やMVとは特につながりはないです。
もしアニメ化したらこういう主題歌ほしいな~くらいのイメージ。
Synthesizer V2、ボーカルスタイルっていう色んな歌い方できるシステム自体はSV1の頃からあったんですが、SV2になってパワフルな声はよりパワフルに、そしてモカSV2は Breathy という新パラメータの追加で囁くような歌い方までできるようになってますます万能になった気がする。
しかも各ボーカルスタイルのパラメータが「ピッチ」「声質」「発音」の3つに細分化されて他のパラメータと混ぜ合わせて調整できるようになったのが素晴らしい。
もはやゆるふわアイドルソングからゴリゴリのメタルまで何でもござれ。
MVについては今回からグラボ(RTX3050)を導入したんだけど、思いのほかMMDが快適になりすぎてそのテンションのまま一気に完成まで持っていけた。
今回はバンド演奏シーンとアクションシーンの豪華二本立て(笑)
MMDには有志の開発した素材やツールがたくさんあるんだけど、演奏モーションを自動生成できる神ツールがあったりする。
今回使わせていただいたのは以下。
・d-motion(ドラムモーション)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25826372
・b-motion(ベースモーション)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25955770
・gc-motion(ギターモーション)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm26361394
演奏のモーションは複雑なので、全部手打ちしてたらそれだけで数ヶ月くらいはかかると思う。
アクションシーンについてもかっこいいモーションを無償公開してくれてる神々がいたので色々拝借した。
本来ならチームで制作するような3DCG動画もMMDなら個人で簡単に作れてしまうから素晴らしいね。
MV制作については音楽のオマケくらいにしか考えてなかったけど、MMD文化のおかげでMV制作が楽しみに変わりつつある。
そんなこんな!
MMD(MikuMikuDanceの略、3D動画を作るツール)でのMV作りも今回で4作め。
古いツールだから割とスペック低めのパソコンでも作業できるくらい軽いのが強みのひとつ。
なんだけど、実際作り手としてグラボなしのパソコンで3作作ってみての感想としては
やっぱグラボ欲しい
という結論に至った。
以下はぼくが過去に投稿したMMD製のMV。
1作目【亡き世界へのレクイエム - feat.結月ゆかり】
2作め【PHOENIX - feat.IA & OИE】
3作目【 小さな勇気 - feat.双葉湊音 】
グラボがなくても第10世代の Core i5 とメモリ16GBのスペックがあればこのくらいは作れる模様。
3作目の小さな勇気だけ RayMMD 未使用。
RayMMDというかMMEを使わなければ、ハイビジョンのMVくらいならグラボなしでもけっこうサクサク作れる。
ただシリアスなイメージの曲とかは多少なりリアルな絵が欲しくなるので、やはりMMEは使いたい。
グラボなしで足掻いてMMEを使った動画も作ってみたけど、カメラを動かしたりプレビューする度にカクつくので作業が遅れる。
グラボなくても作れるけど、製作速度は大きく下がる。
だから時間のないクリエイターは、MMDで3D動画作るなら多少懐が傷んでもグラボを導入すべきだ、というのがぼくの結論。
具体的にどのクラスのグラボを買えばいいんだろう?
という疑問はこっちが教えてほしいくらいなんだけど、まあ4K動画とか作るわけじゃないし、GeForce RTX3050くらいでも今の5倍以上の性能にはなるみたいなので、いったんはそのあたりで様子見ようかと思ってる。
3050はエントリーモデルだけど、昨今のグラボ価格高騰と円安の影響がまだ残ってて3万円くらいはする……やはり円安は悪。
MMDを使い出してから早半年。
MVも3つめをニコ動で公開してようやく制作フローが安定してきたので、個人的にハマったポイントとか解決策を備忘録も兼ねて書き残しておく。
RayMMDはMMDの外部プラグイン的な機能で、導入するとよりリアル寄りのレンダリングか実現できる。
RayMMDなし
RayMMDあり
ぼくの場合はMV制作が主な使い道なので曲調によって使ったり使わなかったりする。
利用するモデルや素材によってはRayMMDを使わない方がいい場合もある。
で、表題の件なんだけど、RayMMDは読み込ませるskybox(360度写真みたいなの)によって光の色とか強度が変わるんだけど、暗めのskyboxを使うとモデルの顔に陰影がつきすぎて不気味に見えてしまう。
もはやホラー映画。
顔面のポリゴンの法線を前に揃える対策をしてる人もいたんだけど、登場人物が増えてくると調整も大変。
なのでぼくは顔の前にRayMMDのスポットライトを配置してモデルの全ての親ボーンと連動させる対策をとっている。
ライト自体はもちろん非表示にできる。
無論配置するモデルの数だけ同じ処理が必要になるんだけど、スポットライトのボーン情報をポーズデータとして書き出しておけば後は簡単。
やっぱり推しの顔面は綺麗に撮りたいよね。