ENIN LOG

Enin Fujimi の創作活動や近況報告、その他雑記。

February 14 2024

さらばX

最近、旧ツイッターことXで女社長とかリモワ女子とかお金配りとか何ちゃらCEOみたいなアカウントが猛威をふるっている。

 

X(あえてこう呼ぶ)では去年の夏頃にプレミアムユーザー向けに広告収益分配システムが導入されて、ある程度有名なクリエイターや配信者も収益を得られるようになった。

この仕組み自体は良かったと思うけど、思わぬ副産物も生まれてしまった。

 

いわゆるインプレゾンビである。

 

バズったツイートのリプ欄に無意味なツイートを貼り付けてインプレ数(=金)を稼いでるクソどもだ。

でもまあ迷惑行為で広告収入を稼ぐくらいならまだ可愛い方だと思う。

 

 

ぼくのフォロー欄やいいね欄に連なってたこいつらは、悪質なフィッシングサイトに誘導してユーザーの個人情報を盗んだり端末にウイルスを埋め込む犯罪者どもだ。

 

まあぼく個人だけの問題なら無視して放っておけばいいんですが、こういうスパム垢の厄介なとこってフォロワー欄を辿って他の人にまで感染していくとこなんですね。

まさにウイルスのようなやつらだ。

 

さすがにぼくの怠慢で他のフォロワーに迷惑かけたり危険が及ぶのは避けたかったので都度スパブロしてたんですが、ここ数日特にひどくて気が狂いそうでした。

 

で、ブロックしながらふと思った。

 

何でこんなことしてるんだろ。

SNSって、我慢して続けるもんなのか? と。

 

楽しいから、ずっとそこにいたいと思えるからやるものであって、クソまみれの場所でクソを掃除しながら居続けることない。

 

幸い今話題の新SNS「Bluesky」への民族大移動が起こってる。

つながっていたい人がいるなら、皆で移住したらいいじゃない。

 

てなわけで、ぼくもアカウント作りました。

fujimipolis.bsky.social

 

他のSNSのアカウントについてはこっちのページに記載してます。

 

まあXは最近ネタツイをRTしたり作品の宣伝くらいしかしてなかったので、今のアカウントにあんまり未練はないです。

 

最近群がってきたウイルスは排除しましたが、フォロワー欄を見るとまだまだたくさんくっついてて1つ1つ潰してる暇なんてない。

 

だからぼくのアカウントごと抹殺します。

 

Xデー(Xだけに)は今月末。

最近低浮上の人もいると思うので、いきなりは消さずに2週間の期間を設けます。

スパム垢の攻撃対策に鍵だけはかけとく。

 

あとはX運営への抗議の意志でもある。

インフルエンサーでもないぼくの垢ひとつが消えたところで何の効果もないだろうけど、青空への移住が加速すれば何かしらの対策がなされるかもしれない。

 

なのでもし奇跡が起きて月末までにスパムどもが勝手に消えてなくなっていたら考え直すかもしれません。

 

新しいSNSができる度に新天地を目指す人々を見て、最初はめんどくさそうだなあと思ってやらなかったんですが、色んなところにアカウントを作っておけば我慢してクソみたいな環境に身を置く必要もないし、人とのつながりも保てるし、リスクヘッジにもなっていいんじゃないかと思う。

 

たくさんのSNSを行き来するなんて大変だと思うかも知れないけど、別に毎日全部のSNSのTLを追ったり投稿する必要なんてないし、日によって気分で使い分けるような感じでゆる~くやればいいんじゃないかな。

 

今の青空は楽しいけど、それも永遠に続くとは思ってない。

ユーザーの流入が続いて規模が大きくなってきたら治安が悪化してきたり、運営の方針転換で環境が悪化する可能性はある。

 

その時にXの環境が青空より良くなっていたら、新しいアカウントを作ってまた始めるかもしれない。

でもやはり個人サイトこそ至高。

 

個人サイト持ちのフォロワーさんは教えてくれたら喜んでリンク貼り付けます。

相互リンクも大歓迎です。

 

最近放置気味だったけど、突っ込んだ話や近況報告は当初の方針通りここでやってこうかなと思う。

 

まあそんなこんなで別に今生の別れというわけでもないので、これからもこのEninをよろしくお願いします。


January 17 2024

よく使うプラグイン①・Xfer SERUM

会社と家を往復するだけの社畜生活でブログのネタになるような出来事などそうそう起こらない。

早く毎日がキラキラしていた旅人時代に戻りたい。

 

DTMにおいて音源とかプラグインの紹介というか宣伝記事はたくさんあるけど、ここではぼくが実際の制作でよく使ってるプラグインを独断と偏見で紹介していこうと思う。

 

音源もプラグインも最終的には他人のレビューを読むより体験版を落として実際に使ってみて確認するのが大事だけど、まあそのきっかけくらいになれば。

 

 

今回紹介するのは Xfer Records の SERUM というシンセサイザーです。

DTM界隈じゃ定番の人気シンセで、どこの比較サイトでも人気トップ3には入ってると思う。

 

 

この曲とか、ノリノリのダンスミュージック作品ではほぼ毎回使ってます。

 

 

ウェーブテーブルという、ひと言で言えば原音の波形を自在に変化させられるタイプのシンセで、オシレーターの自作もできるのでかなり幅広い音色が作れます。

 

傾向としてはどちらかといえば現代的なデジタルサウンドという感じ。

レトロなアナログシンセの音が欲しい人には向かないかも。

 

値段はこの記事を書いてる現在公式サイトだと189米ドル。

今のドル円レートだと27000円くらい。

ぼくが買った時は円安が進む前だったので2万ちょい。

 

90%OFFとかのアホみたいなセールが絶えないDTM界隈だけど、このSERUMは人気シンセだからかセールをほぼ行わないことで有名。

 

体験版は公式サイトだと15分の使用制限、Spliceだと3日までは無料で使い放題。

 

SpliceはRent-to-ownという分割払い方式で、27000円が鼻クソという石油王以外にはこちらがおすすめ。

満額まで払えば自分の物になるし、自分に合わなかったりもっと良いシンセ見つけたりしたら途中解約もできる。

 

ウェーブテーブルタイプのシンセは他にもあるけど、SERUMの魅力は洗練されたUIと多彩な内蔵エフェクト群がもたらす音作りのしやすさ。

 

また、定番シンセ故に使い方の解説もネット上にたくさんあるし、サードパーティ製プリセットも豊富に販売されているので、音作りめんどくてプリセットから使いたい人にも向いてる。

 

 

シンセでの音作りに関しては良い学習方法があって、まずこんなふうに2つシンセを並べて、片方をプリセットに、もう片方を初期化。

 

プリセットに合わせてツマミを回してコピーを何個か作っていくと、どこをどう動かせばどんな音になるのかわかるようになります。

 

 

LFO(ツマミを規則的に動かしたりする仕組み)をかけるには、LFOを選択した状態でターゲットのツマミ、パラメータへドラッグアンドドロップ。

 

 

するとツマミがこんなふうに変化して、何か動くようになります。

 

 

左上の視力検査みたいな小さいアイコンをクリックして動かすと、ツマミの可動範囲を変えられるよ。

 

 

エフェクトもたくさん。クオリティも素晴らしい。

 

自作プリセット1。使いどころは不明。

 

自作プリセット2。リードに使えそう。

 

自作プリセット3。アンビエント系の曲に使えそう。

 

音をループ再生しながら適当にツマミをいじってるだけで時間が溶ける。

酒のツマミに最適、なんちて。


January 01 2024

新年明けましておめでとうございます

ちょっと遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。

 

のっけから北陸地方で大地震とかクソみたいな年明けでしたが、まあ被災地域の方々の無事を祈りつつ、なるだけいつも通りに過ごすのがいいんじゃないかと思います。

 

変に自粛とかしてセルフ経済制裁してもしょうがないからね。

むしろこういう時だからこそ経済回して一部を被災地に募金するとかした方がいい。

 

いつ災害とか戦争とかで死ぬかもわからん御時世だからこそ、本当にやりたいことに集中できるってのも何だか皮肉な話ですね。

 

で、今年の抱負というか目標。

創作における具体的な目標は、今年は特に掲げません。

 

軍資金を目標額まで貯めて今年中にこの忌まわしい社畜生活とおさらばする

 

今一番やらなきゃいけないことはこれだと思ってる。

週5で働くサラリーマン生活じゃまともな創作ができないことはよくわかった。

 

今はDTMerとしての活動がメインだけど、本当は絵を描いたり小説を書いたりゲーム作ったりもしたいし、何なら両声類シンガーとしても活動したい。

 

やりたいことが増える一方で時間が全然足りない。

年齢的にももう若いとはいえないし、一刻も早く仕事やめて創作活動に専念したい。

 

安定した暮らしとかどうでもいい。

老後のことなんかどうでもいい。

明日災害で死ぬかもしれないし。

 

残りの人生1秒でも多く創作したい。

もし今年の終わりにまだ社畜してたらはっ倒してください。

 

そんなわけで今年もよろしくお願いします。


December 31 2023

初めてコンピに参加してみて

 

まず始めにこの場を借りて宣伝。

 

18名のアーティスト達が辿ったそれぞれの終末の記録。

「終末」をテーマにしたコンピレーションアルバム。

 

終末コンピレーション『終末branchout』

 

ボカロ好きが集まるマストドンインスタンス「ボカロ丼」にて、夕立P主催のコンピに今回参加させていただいた。

ぼくの楽曲は8曲目の「Utopia」という曲です。

 

この楽曲の構想自体は元々あって、作りかけのプロジェクトをだいぶ前に作って放置していたのですが、元ネタはぼくの小説「白金記」のIFストーリーというか、元々考えてた結末のひとつです。

 

小説のネタバレはしたくないので詳細は伏せますが、世界の事実上の支配者の一族が世界の「リセット」を実行してしまい、ほとんどの人間が死に絶えた世界を、運良く(悪く)生き残ってしまった少女が彷徨い絶望するという、とてもとても暗い、聴いてるだけで気が滅入ってくるような曲となっております(笑)。

 

 

今回起用したのは CeVIO AI 結月ゆかり麗。

 

買った時からキャラのイメージや声質から、何となくアップテンポなPOPSやEDMとかよりも、しっとりバラードやクラシック、そして今回やったようなアンビエント系のオケに馴染みそうだなと思ってました。

 

 

今回の曲はDTM人生で初めて作った5分超の曲で、またDAWをReaperにしてから完成させた最初の曲でもあります。

操作が覚束ずに最初は難航したけど、練習とか勉強は嫌いで実践の中で習得していくスタイルなので、作りながら無理矢理慣らしました(笑)。

 

今回はストリーミング配信ではなくMP3ファイルの配布という方式だったからか、-7LUFSというラウドネス指定がありました。

ストリーミング配信と比べてずいぶんでかいな、と思ったけどCDとかってそれが普通なのだろうか。

 

LUFSがどういう単位なのか一言で説明すると、人間の感覚でどのくらい大きな音に聞こえるかという単位ですね。

 

DAW上だとよくdBがよく用いられてて、これが最大値の0を上回ると音が破綻してぷつぷつノイズが乗ったりするんだけど、曲の構成によって数値と実際聴こえる音の大きさにけっこう乖離があったりする。

 

ニコニコ動画とかYouTubeとかだと-14とか-15とかに制限されてて、それ以上大きいボリュームの曲を突っ込んでも勝手に小さくされちゃう。

 

もともとニコニコ動画向けにマスタリングしてたのでぼくの曲も今までそんなもんだったのですが、コンピ参加に伴いミックスやマスタリングの手法を見直す必要性に迫られ、音質を保ったまま音圧を上げるにはどうしたらいいのか、と改めて色々調べたり試行錯誤しながら何とか既定のラウドネス達成。

 

 

音も破綻してない。はず。たぶん。

 

単純にマキシマイザーのフェーダーを無理矢理上げるだけだと音が歪みまくるんですよね。

各周波数帯のバランスを整えたり、音が壊れない程度にコンプレッサーを少しずつ重ねがけして音圧を稼がなきゃいけない。

 

他のコンピ参加者はDTM歴10年以上(たぶんぼくが一番DTM歴短い)のベテランだったり、5桁6桁再生行くような有名Pだったり、中にはプロとして活動してる人もいたので、ハンパな作品なんか出せないし、かなり気合入りました。

 

そして本日完成したコンピをダウンロードし、全曲通して聴いてみる。

ジャンルの縛りがなかったからか、各々が自分の音楽性を追究していて良い意味で多様性のある、音楽のサラダボウルというか満漢全席なアルバムとなっていました。

 

そして気になるお値段、何と無料!!

 

こんな素晴らしいアルバムを聴き逃すのは、もったいないですよ?

それでは、良いお年を。


December 28 2023

Reaperを使い始めた

最近ReaperというDAW(作曲ソフト)を使い始めた。

 

DAWとか多少機能の違いはあっても慣れで全部どうにかなるんじゃね

とFL Studioを買ってから最近まで思っていたが、意外とそうでもなかった。

 

 

ある日Twitterの動画でこんな感じのピアノロールを見かけて、こう思った。

 

え、もしかしてピアノロールって全トラック分表示できるもんなの?

 

最初のDAWがFL Studioだったからか、そんな発想自体がなくて、まさに青天の霹靂、井の中の蛙が大海を知った感じだった。

Reaperの場合、表示できるだけじゃなくて、編集もできたりする。

 

複数の楽器の旋律が絡みあうような作品の場合、他のパートの譜面を参照して編集する機能があると、こんなにも打ち込みが捗るのか……!

けっこう衝撃的だった。

 

 

FLも「同じパターンに限れば」他の楽器の譜面を表示できる。

 

 

けど、たとえばここのSYNTHトラックの譜面をPADのコード参照しながら編集したい場合、別パターンになるから重ねて表示できない。

 

PADの譜面をSYNTHのパターンにコピペとかすればできなくもないけど、まあ作りにくい。

 

 

あるいは元も子もないけど、1パターンの中で全部完結させる方法ならパターン間のコピペの工数を減らせる。でもまあ作りにくい。

 

一般的にEDM向けと言われているFLだけど、ようやくその理由が理解できた気がする。

 

やっぱ己の音楽性に向いたものを使った方がいいね。

Reaperのグローバル・ピアノロールが、対位法による作曲の効率をだいぶ改善してると実感している。

 

一応Image-Lineの名誉のために言っておくと、別にFLが他のDAWより劣ってるとかそういうわけじゃなくて、たとえば

 

ヘヴィメタやりたいならバイオリンよりエレキギター買った方がいいよね

 

って話。

EDMやりたいって人いたら今でも迷わずFL薦めると思う。

 

ちなみにグローバル・ピアノロールだけなら、Studio OneとかCubaseとか日本でもっとメジャーなDAWにもついてたりする。

じゃあ何であえてReaperを選んだのか?

 

最大の理由はコスパです。

お値段びっくり60ドル。

 

あと軽さ。

ソフト全体で13MBくらいしかないし、ノートPCでもサクサク動く。

 

最終的にミドルスペックのノートPC環境で作曲することになると思うので、軽ければ軽いほど良い。

 

便利な機能てんこ盛りでも重けりゃ全部台無し。

軽いは正義。

 

そのぶん付属音源とかプラグインとかも最低限しかついてないけど、そういうのはサードパーティ製プラグインで補えばいいし。

有志の作ったパッチで日本語化も可。

 

もしぼくが今DTMを始めるとしたら、やはりReaperを選ぶだろう。

 

足りないプラグインはMeldaのフリーバンドルで補えばいいし、音源はVitalとかKomplete Startとかフリーでも強力なものがある。

 

 

MeldaのフリーEQとコンプ。これ以外にもいっぱい。

無料のくせに強強(ただし一部機能制限あり)。

 

 

フリーシンセのVital。

無料のくせに強強(課金するとプリセットが増える)。

 

 

ちょっとお金に余裕があればKontaktも買っちゃう。

ファクトリープリセットだけでシンセからオケ音源までひと通り揃っちゃうし、何より世界中に星の数ほどあるKontakt音源へのゲートが開かれる。