ENIN LOG

Enin Fujimi の創作活動や近況報告、その他雑記。

2023/7


July 30 2023

DTMのお話② 制作環境・音声合成ソフト編

先週のDAWに続き、今回はボカロP活動には必須の音声合成ソフトについて。

世間一般で有名なのはYAMAHAのVOCALOIDですが、今はAI技術を使ってよりリアルに人間の歌声を実現できる新しい音声合成ソフトも他社から出てます。

 

今回はぼくが今メインで使用してるCeVIO AIとSynthesizer Vの特徴と使い心地を独断と偏見でお伝えします。

VOCALOIDの最新版である6についてはまだ買ってないのでノーコメント。

 

 

まずCeVIO AI。

CeVIO自体はもう10年くらい前から前身のCeVIO Creative Studioというのがあって、AI化されたのは3年前くらい。

 

結月ゆかりとかIAとか、かつてVOCALOIDで歌っていた子たちがいたりします。

CeVIOというかAI音声合成の大きな特徴として、ベタ打ち、つまり調声してない状態でもけっこう人間らしく自然に歌ってくれるので、特別な調声技術がなくても作詞作曲のセンスさえあれば素敵な歌が作れます。

 

欠点といえばMac版が存在しないことと、AIだからか中の人の歌い方の癖から外れた歌声を実現するのが困難なことですね。

ロックとかメタルみたいな激しい曲を得意とする子は囁くようなしんみりバラードが苦手とかそんな感じです。

 

それでも調声の手間が大幅に省けるのは大きなメリットですし、得意ジャンルにおいてはそのへんの素人なんてメじゃないくらい上手く歌ってくれます。

 

ボイスバンクの選択肢自体はたくさんあって、それぞれ違った歌い方の特徴があるので、自分の作りたい曲に合った子を選ぶのがいいですね。

まあ好きな子をお迎えするのが一番いいんですが!

 

DLSiteが頻繁にセールをやったりクーポンを配布してるので、集めるなら狙ってみるといいです。

ソングボイス単体と、エディタ同梱のスターターパックがあって、最初だけスターターパックでエディタのライセンスを買う必要があります。

値段は定価で2万ちょい、セールとかクーポン併用で15000~16000くらい。

 

 

Synthesizer V。

 

こちらも出てきたのは3年くらい前で、CeVIO AIと同様AIで自然な歌声を簡単に生成できるのが特徴です。

最近UTAUで有名な重音テトのソングボイスが出たことで大きく知名度を上げたと思います。

CeVIOで人気の可不も今年の冬にSynthV版を出すらしいので勢いを感じますね。

 

リテイク機能といって気になった箇所をピッチカーブ手書きしたりして修正……とかそんなめんどいことはせずに気に入った表現になるまでボタンをぽちぽちするだけでいいという便利すぎる機能がついてます。

 

 

さらにはパラメータパネルを追加することでボカロみたいに細かくゴリゴリ手動で調声もできるのが特徴で、幅広い表現が可能なのが強みですね。

CeVIOもある程度はいじれるのですが、SynthVの方が色々できる印象。

 

Macにも対応してるのですが、なぜか公式マニュアルが存在しないという玄人仕様なのが唯一のデメリットですね。

一応非公式のWikiはあるので、自力で調べて技術を磨いていける人じゃないと使いこなすのは難しいと思う。

まあベタ打ちでも十分すぎるくらい上手く歌ってくれるんですがね。

 

SynthVはBasic版は無料で導入できるという大きなメリットがあって、細かい調声ができないとか色々制限はありますが、最初はそれで試して気に入ったらPro版を買うのもいいと思います。

ボイスもAHSのサイトから無料のライト版をDLできるので、試してみる分には費用がかかりません。

 

無論エディタPro版+ボイス製品版の方がクオリティは大幅に上がるので、本格的に音楽活動するなら絶対買った方がいいです。

ソングボイス1つのライセンスが付いてくるスターターパックがあって、最初はそれを買うのが一番費用を押さえられると思います。

 

現時点では公式ショップよりAmazonのパッケージ版の方が安くて15000円ちょいで買えます。

ただPro版にはMAIという優秀なソングボイスがついてくるので、お迎えしたい子がいないならエディタ単体で買って彼女で歌を作ってみるのも良いですね。

 

独断と偏見に満ちたうちの歌姫たちの特徴、誰がどんな曲に向いてるのかも書こうかと思ったけど、まあ答えは曲に書いてあるので気になる人は当サイトの音楽ページにあるぼくの曲を聴いてみてください。


July 23 2023

DTMのお話① 制作環境・DAW編

実生活の愚痴ばかり書くのもアレなので、今日はクリエイターらしく創作のお話。

ぼくは現在ボカロPとして主にニコニコ動画とツイッターで活動しています。

 

ボカロP活動の始め方についてあれこれ書いてみようかな、とも思ったんですが、ぼくより名前も実績もある人たちが分かりやすくまとめてくれているので、興味のある方は「ボカロP 始め方」とかでググってください。

 

ここではぼくの制作環境とか曲の作り方とかを書いていきます。

音楽についてはほぼ独学なので、効率がいいかはわかりません。

 

今日はボカロP活動をするにあたって必須となるDAWについて。

 

DAWというのは、要するに作曲ソフトです。

譜面上に音符を設置していって楽譜を作って曲にしたり、マイクを使って録音した音を混ぜ合わせたりして楽曲を作り上げる機能が詰まってます。

いろんな国のいろんなソフトメーカーがいろんなDAWを出してますが、ここではぼくの使っているDAWについて書きます。

 

 

ぼくが使ってるのはベルギーのImage Lineという会社が開発したFL StudioというDAWです。

※2023年11月以降Reaperに移行

 

買った理由は経済的な理由が大きいです。

ほぼすべての機能が使えるProducerグレードが2万円ちょっとで、しかも永年アプデ無料。

他のDAWだと新バージョンが出るたびにアップグレード版を買わないといけないので、貧乏人の懐にはたいへん優しいです。

 

 

さらに軽くてシンプルであんまり落ちないし、ピアノロールの操作性も使いやすいと思います。

 

Cubaseとか他社製のDAWは体験版に1ヶ月とかのお試し期間がついていることも多いのですが、FLの体験版は書き出したセーブデータが再読込できなくなるという制約がついてるだけで、特に期限とかはないのでいつでも試せて欲しくなった時に買えばいい。

ぼくは急かされるのが嫌いなので、こういうユルさもポイント高かったです。

 

EDM向けと言われているだけあってCubaseとかStudio Oneみたいなオーケストラの総合音源とかは付いてこないですが、ポップスやダンスミュージックを作る分には必要ありません。

必要になったら他社製の音源を追加すればいいだけなので、初期費用は安く押さえられるに越したことはないですね。

 

 

そのぶんシンセとかはかなり高機能なやつが最初から付いてます。

 

たとえばこのSytrusというシンセはProducer以上のグレードに付いてきて、公式が無料配布してる追加プリセットも含めると500種類くらいの音が収録されているのでこのシンセだけで曲が作れるし、実際にSytrusだけで制作したデモ曲も収録されてます。

 

ぼくも最初の半年くらいはこれメインで作曲してました。

今でも時々使ってます。

 

 

あとこれは他のDAWにも言えることかもしれませんが、完成度の高いデモ曲が豊富なのも良かったです。

プロの作ったデータがあればどうDAWを使えば曲が仕上がるか、マニュアルを見るよりもはるかに手っ取り早いし確実なので。

初音ミクの曲もあったりします。

 

FLの明確なデメリットといえば今のところ日本語化できないことくらいしか思いつかない。

 

ただDTMをやる上で英語が読めると海外サイトで安く音源買えたり、日本語UIの存在しないプラグインも多いので色々便利かなと思います。


July 08 2023

社畜リエイターの日常

こんにちは。Eninです。

特にブログに書くネタもないので、文章書くリハビリも兼ねてTwitterじゃあまり呟かない我が日常について触れてこうと思います。

需要があるかはわかりませんが、当サイトのメインは作品なので、まあオマケみたいなもんだと思ってください。

 

最近は家と会社を往復するだけの日常になっていて、創作がなくなったらたぶん精神を病むんだろうなと確信しています。

精神的な圧が強めの会社なので、同僚は心が折れていつの間にか退社していたり、何なら上司がバックレたりしています。

ぼくの同期もすでに半分以上辞めちゃいました。

 

そんな職場に居続ける意味があるのか?

転職先を探した方がいいんじゃないか?

そう考えた時期もありましたが、元々学歴もなく20代はフリーターしながら創作やゲームに没頭し、30代はチャリで世界を放浪してた代償として履歴書の経歴も資格欄もまあアレなので(笑)、見つかる転職先もまあ目クソ鼻クソなんだろうな、と思ってます。

 

完全に自業自得なんですが、これはこれでキャリアなんてものに縛られずにいつでも無職になれるし、また世界を放浪しながら創作できると思えるので実はけっこう気が楽です。

いわゆる無敵の人に近いのかもしれない。

 

今の職場は少なくとも前にいた福祉業界より待遇はいいし、仕事も精神的なものを除けば割と楽です。

下手したら死ぬような危険な作業はないし、人を殺して前科持ちになるリスクもない。

エアコンの効いたオフィスでパソコンをいじっていればいい。

 

ボケたババアに杖でぶん殴られることもなければ、うんこまみれの手で抱きつかれることもない笑。

若い頃好き放題やってきた人間の行き着く先としては、まあ妥当なんじゃないかと思います。

 

幸い前職でメンタルだけは強くなったので、周囲がばたばたと退場していく中で「金が稼げりゃそれでいい、労働は等しくクソ」と内心で舌を出しながら図太く居座り続けようと思う。

社会人としてはクズだけど、ぼくは社会人である前にクリエイターで、もっと正確に言えば住所不定の放浪癖のあるクリエイターです。

 

本来の生き方に戻るためにも、ここで次の旅の資金が貯まるまで越冬するのが現実的かつ最良の選択肢だと考えてます。

転職活動すると貯金減っちゃうしね。

日本でのリーマン生活には違和感しか感じてないし、どれだけ早く脱獄するか、それしか考えてないです。

 

いや、考えてるのは創作のことだけか笑。

 

ああ、あとたまに食べに行くお好み焼きが死ぬほど美味い。

これだけで広島に来て良かったと思える。

 


July 02 2023

私はここにいます

こんにちは。富士見永人ことEninです。

この度はホームページにブログを新設いたしました。

 

長らくTwitterをブログ代わりに使ってきましたが、一身上の都合により、自サイトに近況報告や作品の進捗を上げようかな、などと思うに至りました。

 

また、当サイトの情報ページには現在私が持っている投稿サイトのアカウント、アクティブなSNSアカウントのリンクを貼りつけてありますので、今後も富士見永人の活動に興味がある方はぜひとも足を運んでいただければ望外の喜びです。

 

相互リンクも歓迎します。

現在Twitterなどで交流があり、個人サイトを持っているけどまだつながってない方は、コメント欄でも掲示板でもいいので仰っていただければ喜んで対応します。

 

Twitterの今後についてですが、サービスが続く限りはアカウントは残しておきますし、たまに覗きに行ったりすることはあるかもしれません。

SNSがサ終するたびに慌ただしく活動場所を切り替えるつもりはないです。

活動記録は自分で全てを掌握できる自作ブログシステムを使うことにします。

 

今やってること。

Synthesizer VというAI歌声生成ソフト(AI版のボカロみたいなもんです)、京町セイカでお歌を作ってます。

近日中に公開する予定。

 

ニコニコ動画で開催してるセイカフェスという投稿祭に投稿します。

お楽しみに~。