DTMからちょっと逸れますが、動画制作の話。
Sound Cloudとかの媒体ならせいぜいジャケ絵があれば音楽作品を投稿できるけど、YouTubeやニコニコ動画、ツイッター(X)で発表するとなると動画も作る必要が出てきます。
単色の背景に歌詞だけという猛者もいるけど、美少女の美麗なイラストや3DCGを駆使したド派手な動画もあった方が再生数は伸びやすいと思う。
せっかく生み出した自慢の曲、1人でも多くの人に聴いてほしいと思うのは自然なこと。
少なくともぼくは周りに聴かせたくてたまりません。
特にニコニコ動画は初音ミクが出始めた頃からボカロ曲の投稿が盛んで、今でも定期的にボカロ曲の投稿祭が開催されており、いわゆる全曲リスナーと呼ばれる熱狂的なファンもいるため、ボカロPとしてリスナーを増やしていくなら今でも最適な場だと考えてます。
なお、ここでいうボカロ曲とはVOCALOIDに限らず、SynthV、CeVIOなどの音声合成ソフトを使用した楽曲を含みます。
音声合成ソフトを使用した楽曲全般を指す用語ってありそうでないんですよね。
何かいい言葉ないかな。
個人的にはシンプルにバーチャルシンガーとかで良い気がするんだけど、プロセカのクリプトンキャラと混同されそう。
閑話休題。
本日はMVを作るにあたって、ぼくが主に使ってるソフトのご紹介。
Filmora(Wondershare社)
買い切りライセンスでも1万円切る(2023年9月16日現在)コスパに優れた動画編集ソフト。
中には有料サブスクプラン(月2000円ちょい)に入らないと使えない素材もあるけど、無料枠だけでもかなり使える印象。
操作画面はこんな感じ。
文字表示もけっこうエフェクトの種類が豊富。
静画素材も簡単に置いて動かせる。
特にマニュアルを読み込んだわけでもなく、たまにググって調べたりするくらいで先日のお好み焼き動画程度のは簡単に作れます。
残業にまみれた社畜リエイターにとっては、マニュアルすら見ずに直感的に使える学習コストの低さって重要。
キャラミん(AHS社)
3Dモデルを用いたダンシング動画を手軽に作れるチートソフト。
特に明るめのPOPSやダンスミュージックとの相性抜群でよく使います。
MP3データを読み込ませると自動で曲のテンポを解析して振り付けまでやってくれる。
ただまあ変な踊りになることがほとんどなので、自分で組み直す必要はあると思う。
といってもボーンを動かして1からモーションを作るわけではなくて、予め用意された短いモーションを拍子に合わせて配置していくだけ。
口パクも歌詞を入力するだけでそれっぽく動かしてくれる。
カメラワークはけっこういじれる。
単色背景や透過背景にして動画編集ソフトで別の背景と合成することも可。
MMDモデルも読み込ませることができるんだけど、完全対応はしてないのかたまに読み込み中に落ちたり、テクスチャが剥げて真っ白人間になったりする。
テクスチャ剥げに関してはぼくの推測ですが、サイズ小さめのPNGデータに変換してやることで回避できるっぽいです。
少なくとも夏色花梨公式モデルはこれでいけた。
元のデータはかなり大きめのTGA形式だったので。
テクスチャ画像をクリスタやGIMPとかでPNG化して、あとはPMXエディタでテクスチャの情報を更新する。これだけ。
まあ規約で改変を禁止してるモデルとか、そもそもMMD以外のプラットフォームでの使用を認めてない場合もあるのでそのへんは注意ですね。
VROIDで用意したモデルを有志の用意した変換ツールを使ってPMX化して踊らせたりもできます。
VRM2PmxConverterってツールなんですが、あくまで非公式の方法なのでやるなら自己責任で。
ただ変換したPMXファイル、髪の色が変なことになるケースが多いんですね。
素材の色を強引に塗りつぶして対処してるんだけど、根本的な解決となるとBlenderとかでいじくり回すしかないのかも。
あと複数のモデルを同時に踊らせたりは今のところできないですね。
まあ透過背景にして動画編集ソフトで合成すればやれないこともなさそうですが、同じモーションでもいいのでキャラミん側で複数人で踊れるようにしてくれたら嬉しいな、ユーザー増えたら新機能追加した新バージョン出るかも……などといった下心から、こうしてキャラミんユーザーを増やすための宣伝記事を書いてるわけです笑
モーションとかステージとかも追加してくれたら嬉しい。
AHSさん、よろしくお願いします!
まあそんな欠点を補って余るあるほど「こんな簡単でいいのか!」ってくらいサクサクダンシング動画が作れるので、MV制作に悩んでるDTMerにとっては超絶オススメです。
それでは、良きDTMライフを!