ENIN LOG

Enin Fujimi の創作活動や近況報告、その他雑記。

September 12 2025

AIのお話

XやBlueskyでもちょくちょく書いてるけど、SNSであんまり思想ばかり垂れ流してもうんざりだと思うので、ぼくの日記帳であるここに書き殴ります。

 

SNSで良く燃えるトピックTOP3(当社比)には入るAIのお話。

 

当サイトやSNSのプロフにAI学習禁止と書いてますが、作品をぼくの知らないところで勝手に鑑賞以外の用途に使わないでくれって意味で、無断利用禁止と同義です。

 

AI自体は生活や創作活動をより便利にするためのツールとして発展していってほしいと思うし、創作プロセスを効率化してイメージをより素早く形にできるなら使いたい。

 

Mid Journeyとかの画像生成AIやSUNO AIといった音楽生成AI、ChatGPTも試してみたことはあるし、作品の土台やアイデア出しに利用できそうだな、と思った反面、学習元が明らかにされておらず、無断学習によって成立するのとジブリ風等特定の絵柄を再現できるのは問題があるとも感じたので今は使ってません。

 

AI自体が良くないっていうよりは絵や音楽、文章に限らず著作物の無断利用は良くないよね、という考えです。

 

Synthesizer VとかVoisonaみたいにちゃんと学習元の声優さんに対価を支払って許可をとった上で実用化されたクリーンなAIはむしろガンガン使います。

ボカロの調声わけわからんし。

 

これはあくまでぼく個人の思想とこだわりなので、他の人に生成AI使うなとか押しつける気はないです。

 

最近Xでどっかの市の公認VTuberが「画像生成AIを使う店とは距離を置く」といった旨の発言をして炎上してたけど、応援すべき市民のお店を個人の思想や好き嫌いで勝手に選別していいわけない。

 

自分の住んでる町の看板キャラクターが「ヴィーガン食とかハラール食を出さない店とは距離を置く」なんて言ったらぼくも嫌だし、個人の思想やそれに伴う行動は市の看板を返上してからやるべきだ。

 

ましてや車折神社のケースのように放火予告するやつなんてただの犯罪者でしかない。

 

閑話休題。

 

生成AIユーザーにも色んな人がいると思う。

単に玩具として遊んで楽しむ人もいるし、一部のボカロPのようにMVに使ったりとか作品作りに利用する人もいる。

 

特にイラスト生成AIについては子供の頃から絵を描いてるからか、AIを使ってると本人が公言はしてなくても「AIだな」ってのは何となくわかる。

 

何か人が描いた感じがしないというか。

不自然なくらい整ってるかと思えば、人間がしない間違いをしていたりもする。

 

人それぞれ思想も事情も違うし、現行法律で禁止されているわけでもないので、生成AIの使用自体を止める権利は誰にもない。

 

どこかの有名クリエイターの模造品を作って販売するとか、声優さんの声を取り込んで作ったAIを勝手に配布したりとか、デマや詐欺に悪用するのはまた別の法律の話。

 

使い方の問題でしかない。

 

AIが生み出す絵が好きという人も中にはいるかもしれないし、どっかの絵のコンテストの入賞作がAI製だったって話もあるから、根気よくガチャを回し続けたりプロンプトを工夫すれば傑作を生み出すこともあるのだろう。

 

でもね。

 

絵も音楽も両方自分で生み出してるぼくが何よりも声を大にして言いたいのは、

 

自分で作る方が楽しい!!!!!

 

ってことです。

絵を描くのも楽しいし、音楽を作るのも楽しいよ。

 

生成AIで遊ぶのも楽しいかもしれないけど、一度自分で生み出す楽しさ、喜び、完成させた時の達成感や充実感を味わってほしい。

 

ぼくの人生は創作に支えられている。

 

創作が楽しくて仕方がないし、ぼくの作品で喜んでくれる人がいるから苦痛でしかない労働も頑張れる。

嫌なことばかりの世界を生き抜いてやるってガッツも湧いてくる。

 

もしくが生まれ変わって今よりももっと良い作品を生み出すAIがあったとしても、ぼくは自分で作品を作り続けるだろう。

 

己の性癖を詰め込んだキャラを生み出したり、己の性癖を細部にまで反映した推しの絵を描いたり、好きなリズムやコード、音色、そして推しの声を使った曲を作る。

 

最高すぎる。

 

 

この記事も作りかけの新曲をヘビロテ(繰り返し聴くこと)しながら書いた。

 

ぼくの曲は最高なのでこのサイトの音楽ページからぜひ聴いていってください。

気に入ったら高評価、チャンネル登録いてくれたら泣いて喜びます。

 

そんなこんな!


September 05 2025

未管理著作物裁定制度

未管理著作物裁定制度、という制度が来年施行されると最近知った。

詳細は文化庁の告知を見てほしい。

 

未管理著作物裁定制度

令和5年通常国会 著作権法改正について

未管理著作物裁定制度ってなに?

 

どういう制度なのか簡潔に述べると、JASRACみたいな著作権管理団体が管理してなくて、利用条件が明示されていない著作物について、作者へ連絡がつかない場合は自由に使ってええで、という制度である。

 

上記のサイトの「4.改正法Q&A」の最初にまるっとこんな感じの記載があってぶったまげた。

いや、許可が取れないなら使うなよ。

 

裁定の際には国に13800円の手数料を払うという話も見かけたが、上記のページには記載されておらず詳細は不明。

 

文化庁はクリエイター側のメリットとして、勝手に使われた場合でも名乗り出れば対価として報酬を受け取ることができるという。

 

著作権者もその利用ニーズがあることに気づいていなかった著作物等の利用を促す狙いがある、と。

 

正直余計なお世話である。

作品を誰かに使ってほしいならクリエイターは窓口を設けるなりガイドラインを公開するべきだし、使いたい側もそれを探すべきだ。

 

国が勝手に決めた金額で勝手に使われるとか嫌すぎる。

 

作者にとって望まぬ利用のされ方をした場合、後からでも作者が請求して裁定を取り消すことはできるらしいが、利用自体を禁止することはできても、すでに世に出てしまった作品を消し去ることは不可能に近いだろう。

 

そんなことが、たった14日間メールに返信しなかったというだけで引き起こされる。

 

詐欺が蔓延る昨今、知らない人から送られてきたメールなんて警戒するのが当たり前だし、迷惑メールフォルダ行きになって放置されることだってあり得る。

 

裁定取り消しの手続きだって絶対めんどくさいだろう。

無名のクリエイターがどうやって己を作者と証明するのか。

 

とはいえ、この制度は全ての創作物を対象にしているわけではない。

作者が自身のHPやSNSのプロフなどで作品の利用条件を明確にするだけで制度の対象外となる。

 

だからぼくの全作品の無断転載、無断利用、AI学習を禁止とします。

このHPの至るところに記載したし、SNSのプロフにも明記した。

 

残りカスみたいな時間と労力を余計な争い事に使いたくないし、そんな暇があったら創作したい。

 

あくまで無断でやっちゃだめってことで、ぼくの作品を使って何かしたいという人がいれば、このサイトの連絡フォームやSNS等で問い合わせてくれれば相談には乗りますよ。

ただ、何らかの事情で返信ができなかった場合はNOということで悪しからず。

 

そんなこんな!


August 30 2025

蚊について

蚊 feat.宮舞モカ

こんばんわ。Eninことお好みPです。

 

もう1週間近く前ですが、新曲出しました。

そしてボカコレ2回目の挑戦。

 

2回目ですが、ニコニコに投稿を始めて3年くらいになるので、ルーキーではなくTOP100。

 

結果ですが、100位入りは果たせず。

観測した最高順位が400台の後半くらい。

やはりTOP100の壁は厚い……

 

ただ今回はSNSでの広報活動に力を入れた甲斐もあってか、コメント数いいね数マイリス数で過去最高となりました。

応援してくださったリスナーの皆様、ありがとうございます。

 

ボカコレ期間中のXはまだ見ぬ隠れた名曲を発掘したいってリスナーと、自曲を聴いてほしいってクリエイターの応酬が飛び交ってて熱量がすごかった。

 

閑話休題。

 

今回の曲はリスナーの方からサウンドが重くてかっこいいとかそんな音に反して歌詞が蚊に対する憎悪むき出しで面白かったとか肯定的な感想もたくさんいただけました。

単純なので全部真に受けて調子こいて次の曲を作ってます。

 

 

今回初投入の Heavier 7 Strings 。

ヘヴィメタル特化というだけあって重くて太っとくて攻撃的なサウンド。

Ample Guitar のストラマーモードみたいなチート時短機能はないけどサウンドはこっちの方が好みかも。

 

身も蓋もない話だけど、最高の音源と最高のプラグインを使えば最高の音が出るとか考えてる。

 

 

ベースとドラムは前回と同じ Ample Metal Ray5 と EZ Drummer の METAL MACHINEを採用。

 

 

マスターとドラムバスに毎回挿してる Shadow hills Mastering Compressor Class A。

特にドラムバスにかけた時のパンチ感が好きでずっと使ってる。

トランスはほぼSTEEL固定。

 

 

ボーカルはSynthesizer V 2の宮舞モカちゃん。

Powerfulスタイルに全振りしてジェンダー値を少し男性寄りにするとメタルサウンドに良く合うイケボになる。

 

ボカコレじゃ毎回どのキャラがどのくらいボーカルに起用されてたか集計してる人がいて、今回モカちゃんは5番手だったらしい。

去年の9月頃にデビューしたにもかかわらず可不とかに次ぐ人気になってるのはそれだけ魅力的な歌声だからだと思う。

 

 

ちなみにボカコレが終わってから数日後にYouTubeにも上げてみたんだけど、こっちはびっくりするくらい伸びない(苦笑)。

 

そういや今回はちょっと奮発してニコニ広告もしてみたんだけど、ボカコレ期間中はみんな広告したがるから同じポイント突っ込んでも効果は弱まるらしい。

 

再生回数は伸びてもいいねやマイリス数がついてこないって話も聞くし、広告に突っ込むなら別のことに投資した方がいいのかも。

 

いや、もう音源は買わないけどね。

買わないからね……?

 

そんなこんな!


July 28 2025

DEATH SUMMERについて

こんばんわ。Eninです。

数日前に新曲「DEATH SUMMER」をニコニコとYouTubeに投稿しました。

 

曲自体は実のところ去年の段階でできてたんだけど、こういう季節物の作品ってやっぱ旬な時期に投稿したいので今年にリスケすることに。

 

 

今回も大活躍の Ample Guitar & Bass。

 

 

Mixでは毎回お馴染みbx_consoleシリーズ。

bx_consoleはチャンネルストリップといってコンプレッサーとかイコライザーとかのエフェクトがひとつのプラグインにまとめられたマルチエフェクトみたいなやつです。

 

ひとつの画面で色々と調整が効くのでMixの時短にもなるし、レコーディングスタジオとかにあるでかいミキシング用の機材の音を再現しててデジタルコンプとかイコライザーに比べるとアナログ風味の音になります。

 

Brainworxのbx_consoleシリーズはアナログ機材特有の歪みやノイズをお好みで調整できるのが良いですね。

 

メタルじゃ今までAMEK9099を使うことが多かったんだけど、今回色々比べてみてNを使うことにした。

 

AMEKは全体的に癖が少なくてクリアな印象なんだけど、Nの方は荒々しく力強い感じ。

もちろん調整の仕方次第で全然変わってくるんだけど、似たようなレシピで調整しても違う音になるのがアナログエミュレーションの面白いところ。

 

他にはFocusrite SCもよく使うんだけど、何かメタルには合わん気がする。

 

 

ボーカルはこないだSV2にアプデしたばかりのROSEさん。

もともとがゴシックメタルバンドのボーカルなので何もしなくても強強なお声をしています。

ボーカルスタイル「Powerful」のつまみを上げるともっと強強になります。

 

前作からニコニコとYouTubeの両方に投稿してるんだけど、ニコニコの方が伸びてた前作のセイカさんオフトゥンオペラとは逆でYouTubeの方が3倍くらい伸びてるのが興味深い。

 

夢ノ結晶公式自体ニコニコじゃ伸びずYouTubeの方が1000倍くらい伸びてるので、バンドリコンテンツ自体ニコニコよりYouTubeの住人に需要があるんじゃないかと思う。

 

夢ノ結晶といえばぼくの脳を焼いたAve Mujicaの初華の歌唱ライブラリAVERが年末に出ると告知があって今から楽しみすぎる。

 

ROSEもAVERも力強い女性の声なんだけどちょっとベクトルが違う感じする。

どう違うかと問われると説明が難しいので、答えは曲を聴いて感じてください。

年末か年始くらいにたぶんAVERの曲も出すので。

 

そんなこんな!


July 07 2025

オフトゥン大好き

こんばんは、Eninことお好みPです。

昨日ニコニコ動画とYouTubeで新曲を公開しました。

 

最初は眠くなるような曲調を目指してたんですが、色々いじってるうちに何か「オフトゥンは偉大なり」みたいな曲になりましたw

 

 

メインボーカルは一部界隈で「オペラの女王」と呼ばれている京町セイカさん。

C6くらいの高音でもすごくきれいに出るのでモーツァルトの魔笛なんかも余裕で歌ってくれます。

 

 

今回は初のデュエット作品ということで相方を誰にするかでかなり迷った末に弦巻マキちゃんに決まりました。

彼女の声はデフォルトだとけっこう柔らかくて優しめの歌やコーラス、ハモリに向いてると思う。

 

セイカさんもマキちゃんも今月24日にSynthesizer V2版が発売予定で新しいボーカルスタイルが追加されるらしいので楽しみ。

 

 

オーケストラの編曲は実のところこれが3曲めで、ようやく制作のフローが定まりつつある。

 

バンド音楽だとベースから打ちこむことが多いんだけど、オーケストラの場合はストリングス、その中でもチェロとコントラバスから打ちこむと何かやりやすい気がする。

 

低音のリズム隊で全体の展開を決めて(コード進行もほぼ一緒に考える)、そのリズムに合わせてギターとかバイオリンとかを乗せていく。そんな感じ。

 

木管と金管はストリングスのメロディを補強したり置き換えたり対位法で対となる旋律を書いたりで、ストリングスの譜面を参考に合わせて作っていく。

 

ドラム、シンバルとかティンパニとかの打楽器系は最後に音を補強するように打ちこむことが多いですね。

 

ぼくにDTMを仕込んでくれた友人はドラムから作ると言ってたし、これが正解だと言う気はさらさらないのでそんなやり方もあるんだなあ、くらいに思っといてください。

 

 

音源はオーケストラ音源としては定番の BBC Symphony Orchestra (Core)で、今年の初めくらいのセールで買いました。

 

BBCSOは無料の Discover 版もあってこれだけでも結構使えるし、音源がほぼ無いReaperからDTMを始める人にはオススメのオーケストラ音源なんだけど、Core版の方が当然奏法のバリエーションも音質も良い。

 

オーケストラ音源については比較対象がUVI Orchestra SuiteやMiroslav Philharmonikくらいしかないけど、実際使ってみて思ったのはBBCSOはベタ打ちしてExpressionで雑にメリハリつけるくらいの調整でもけっこう生演奏感が出るということ。

 

 

MVについては最初は背景も全部描くつもりだったんですが、途中でモチベが尽きてフリー映像素材を突っ込む作戦に急遽変更。

 

でもこっちの方が動きも変化も出せて良いんじゃないか、背景を描くにしてもキャラとは分離した方が良いという知見を得られたので結果オーライw

 

そんなこんな!